ADDRESS110(アドレス110)の整備 (2011年10月29日)


2004年の秋から元気良く走ってくれたアドレス110ですが
2009年の暮れに調子が悪くなってしまいました。
寒い季節で、他にも乗れるバイクがありましたのでほったらかしに
していました。
2年弱経って、直してみようと重い腰を上げました。

「調子の悪い」という具体的な内容は、エンジンをかけて10分ほど
走ると、急に加速しなくなるというものです。しかし一旦停止して再び
走り始めるとまた普通に加速します。

いろいろな原因が考えられますが、ガソリン給油口のキャップの
詰まりはありませんでした。キャブレタか、ガソリンの送油系の詰まり
かもしれないとバラしてみました。

スクータのプラスティック外装を外すのがおっくうなのです。

がんばって外装を外しました。 

キャブレタの内部はとても綺麗で詰まりなどはないようでした。一応パーツクリーナを吹きかけ、洗浄しておきました(キャブレタの写真を撮り忘れました)。

負圧コックは、負圧をかけてやると(負圧のホースを外して口で吸ってみました)、ちゃんとガソリンは出てきました。問題ありません。

燃料ポンプを外してバラしてみました。

ガソリンのIN側に息を吹き込んでみると抵抗なく吹き込めることができ、逆に吸い込んでみると抵抗があり吸えません。

OUT側はこれと逆で、ワンウェイバルブに問題ありません。

あとエンジンのクランク室の脈動を伝える部分にも問題ありませんでした。

OUT側を開放し、他の配管を元に戻しエンジンをクランキングさせると、うまくガソリンが吐出されました。燃料ポンプも問題ないようでした。
 

ガソリンの送油系・キャブレタに問題なさそうなので、次に駆動系を疑いました。

クラッチカバーを開けます。

ネジの長さがマチマチなので写真を撮って、その写真に実測したネジの長さを書いておきました。

黄色で囲んだ3本を締める前に他のネジを締めないといけません(外側のカバーに隠れてしまうので)。

M6のネジなんですが、頭がプラスで非常にナメ易いです。ショックドライバで相当叩かないと緩みませんでした。

この機会にキャップボルトに交換することにしました。

ステンレス製なのでカジらないようにネジ山にグリスを塗ってから組み付けました。

やっとカバーが取れました。

ドライブ側のプーリー周りです。

わからなくなると困るので、外した順番に並べておきました。この順番はサービスマニュアルやパーツリストではわかりません(いい加減な!)。

数字の順番に組み付けると良いです。

ベルトは使用限度18.5mmよりも減っていて16.9〜17.0mmしか有りませんでした。

約2万km走っていますのでこんなもんでしょう。

新品に交換です(デイトナ製です)。

ウェイトローラを外します。

ウェイトローラもだいぶ偏摩耗していました。

新品に交換です。

私のアドレス110は最終版(SK3)でローラーの重さは20gです(部品番号:21650-16F00)。

中期版は18.5gですのでそちらを注文しました(部品番号:21650-16F10)。

届いた部品には17.5gと刻印されていました。かなりローギアードになりますが、このぐらいがいいようです。

ドリブン側。

悪名高い(壊れ易い?)トルクカムです。しかし特に問題はなさそうでした。グリスは黒く汚れていましたが潤滑はちゃんとされているようでした(向こう側に写っているフェイスドリブンはグリス分を綺麗に拭き取った後の状態です)。

トルクカムのピンに付いているカラーも偏摩耗していましたので交換しました。グリスをたっぷり塗りつけておきました。

Vベルト ・ ウェイトローラ ・ トルクカムのピン ・ ピンのカラー を新品にしました。
ガスケットもカバーを外す際に破れてしまいましたので交換しました。

しかし、消耗部品を交換しただけで 「突然加速しなくなる。一旦停止すると直る」 
いう不具合を修理したような気持ちになれません。しばらく通勤に使って様子をみてみます。

通勤で使ってみたところ、ウェイトローラが軽くなったおかげで加速・最高速ともに今までで
一番良くなりました(2011年10月31日)。1回の通勤ではまだわかりませんね。さらに様子を
みます。

3日連続で通勤に使ってみましたが、症状は一度も現れませんでした。
駆動系をいじる前は片道12kmで数回症状が出てました。一応、修理完了とします。
(2011年11月2日)

4年以上経ちましたが、上記の症状は一切出ていません(2016年2月12日)