Address110 スロットルケーブル給脂 & 後輪タイヤ交換
 (2016年2月11日)

スロットルを全開にした後、スロットルを戻した場合、
実際にキャブレタのバルブが閉じるまで1〜2秒の遅れがあります。
これは運転していて、とても怖いのです。スロットルを戻しても、
しばらく加速したままになるわけで。

小排気量車は、
 ・スロットルを開けた場合はワイヤを引っ張ってキャブのバルブを開け、
 ・スロットルを閉じた場合はスプリングの力でキャブのバルブを閉じます。

スロットルケーブルの動きが渋くなり、スプリングの力ではすぐにキャブレタの
バルブが閉じなくなっているようです。

まず、スロットルの方にワイヤインジェクタを使って、グリス(ケーブル専用の
スプレー式グリス)を注入したのですが、効果がありません。

そこで反対側(キャブレタとオイルポンプ側)から注入することにしました。


キャブレタはシートの下のヘルメットなどを入れる収納ボックスの下にあります。
ボックスを取ってみると、、、
これがキャブレタというものなのか? という状態になっていました。


パーツクリーナと歯ブラシで汚れを落とすと、キャブレタらしくなりました。
キャブレタのてっぺんのケーブルを外し、グリスを注入。

と、この作業は簡単だったのですが、今度、キャブレタにケーブル(と、ケーブルの
先に付いたバルブ)を元に戻すのがたいへんでした。バルブに付いているジェット
ニードルがほんの少し傾いていて、キャブレタのボディの小さな穴に刺さらないのです。
インマニを外して指でジェットニードルの位置を調整しつつ差し込めばいいのでしょうけど
面倒です。何回もごそごそやって、やっと元に戻せました。


キャブレタの近くのオイルポンプのケーブルもグリス注入。
2サイクエンジンなので、キャブレタのバルブとオイルポンプのバルブは
連動するようになっています。スロットルケーブルが途中で2本に分岐
して、それぞれがキャブレタとオイルポンプのバルブを動かしています。

ケーブルを外すわけですが、これが難儀でした。ケーブルの先端がタイコに
なっているのですが、このタイコをリンク部分でかしめてあるのです。
マイナスドライバでかしめを緩めようとするのですが、場所的に狭く、
オイルポンプをエンジンから取り外す必要がありました。

なんだかんだと、ややこしかったのですが、無事に作業完了。
スロットルが軽やかに回転するようになり、何だか加速が良くなったような錯覚をします。
もちろんスロットルを戻すと、素早く反応して減速します。


さて、次は後輪のタイヤ交換です。
写真はビードブレーカでミミを落としているところ。
ビードブレーカはスグレモノです。すんなりとミミが落とせます。
これがないとミミを落とすだけで大汗をかいていることでしょう。


もちろん右側が古いタイヤです。
銘柄は違うのですが、タイヤ中央の縦溝が全く消失しています。
見事に「真ん中減り」しています。


エアバルブです。
これ、新車で買って今日まで交換したことがありません。なんと、11年と3ヶ月も使っています。
交換しましょう。


裏側をカッターでぶつ切りにして外します。
でも表側をズバっと切った方が早かったですね。


右側が新しいバルブです。ツヤがありますね。
ほぼ同じ長さのものを買いました。1個\60也。


 
エアバルブを引っ張り出す特殊工具です。ストレート(工具屋)で\590也。
ぐにゅ〜っとエアバルブを引っ張り出せます。これもスグレモノです。
支点は硬質ゴムでできているのでホイールが傷つくことはありません。


完成。
これで、まだ10年乗れる?
朝9時から始めて、昼3時ぐらいまでかかりました(途中、昼ご飯休憩しました)。