DR-Z400S キャブレターのオーバーフローの修理 (2019年9月14日)
1年ぐらい前から、
1週間ぐらい乗らないと、エンジンがかかりにくい ↓ ガソリンコックを閉じ、フロート室のドレインを開けて、 ガソリンを抜くと、すぐにかかる ↓ ガソリンが腐るから?
などと思っていましたが、最近は1日置くだけで、かかりにくくなり
(これも上記手順を踏むとすぐにかかる)、始動後もエンブレを
かけた時にアフターファイアを起こすようになりました。
AI(Artificial IntelligenceではなくてAir Induction)システムが悪い? などと
考えていましたが、先週の朝、バイクの周りがガソリン臭い。
DR-Zを駐車しているところのコンクリートの床面が直径10cmぐらいの範囲で
湿っていました(濡れているほどではない)。
ということで、以前からキャブレタがオーバーフロー気味だったのが、
とうとう本当にオーバーフローし始めた、ということのようです。
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さて、このキャブレタ(以下、『キャブ』と略)を取り外します。
キャブのすぐ右には縦にフレームがあって邪魔。
また、キャブの下のレギュレータ・レクティファイアも邪魔。
前者はどうしようもなく、後者は外しました。
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シート下のサブフレームを後方にズラします。
エアクリが後方にズレるので、キャブの脱着が、いくらかはラクになります。
サブフレームにはマフラーがネジで固定されているので、そのネジを外さないと
サブフレームは後方にズラせません。
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苦労してようやくキャブを外せました。
外しながら、「これは取り付ける時にたいへんだ!」 と思ってました。
まあ、その通りです。
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フロート室はネジ4個で固定されています。
どのネジも頑強に固着していて、ショックドライバーで、かなりゴンゴン叩いて、緩みました。
おそらく新車から初めての分解です(17年間、ネジで固定されていた)。
フロート室の内部はとても綺麗でした。
異物の噛み込みではないですね。
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フロートバルブ。バルブの受け側とのアッシで3千円弱もします。
高いなぁ〜
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う〜ん、新旧変わらない感じ。
とんがり帽子が段付き摩耗しているのだろう、と思っていたのですが。
でも若干、弾力がなくなっているような感じでした(17年間、ガソリンに浸っていたわけですから)。
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写真は古い方の部品。
ガソリン漏れの原因は、とんがり帽子の方ではなく、受け側のシール不良かも?
古い方は、キャブにスポスポと簡単に抜き差しできますが
新しい方は、キツキツで、シリコンスプレー吹いてやっとキャブ本体に差し込めました。
(とんがり帽子の反対側がこのような部品になっているとは、凝った造りです。
ガソリンのカスを漉すフィルタまで付いているし。
フィルタには詰まりはなく綺麗な状態でした)。
キャブを組み立てて、キャブ単体でガソリンを供給。
オーバーフローはないようでした(10分ぐらい待って)。
油面の高さもOK。
キャブを車体に戻すのは、予想通り、外すよりも100倍たいへんでした。
配管や配線がいっぱいあって、ああでもない、こうでもないとやってるうちに、
私の体力がガス欠に。
スロットルワイヤーも奥まった位置にあって、引き側がなかなかはまらず
集中力がなくなってきたのを感じました。こういう時は、、、
「今日は、やんぴ」 です。
翌朝、スロットルワイヤーを取り付け(頭が冷静だとうまくできました)、
エンジン始動。すんなりとセル1発でかかりました。
12時間経過しましたが、オーバーフローはしていません。
大丈夫かな、、、
24時間経過しました。大丈夫そうです。
48時間経過してもオーバーフローはなく、エンジンもすんなり始動しました。
オーバーフローの問題は解決したようです。
アフターファイヤは相変わらず治りません。エンブレかけていると時々
「パ〜ン」と大きな爆発音がします。これは原因が別のようです。
AIシステムの問題なのかなぁ。
マフラーにも悪いし、私はびっくりするし、通行人にも迷惑なので治さないとねぇ、、、
5年前に買った時には起こりませんでしたので、何かしら劣化したのでしょう。
試しにAIの空気取り込み口を塞いでみました(2019年9月22日)。
嘘のようにアフターファイヤはしなくなりました。
さて、どうしようか。
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