DR650SE ヘッドライトをFETリレーに(車検整備)  (2014年9月14日)

車検が7月に切れて放置していたDR650SEですが、
秋めいてきましたので、そろそろ車検を取ろうと思います。

まず、、、
DR-Z400Sの改造後、DR650SEにもFETリレーを取り付けようと
思いました。まずは現状の電圧を測定しました。

 バッテリの端子   14.20V 
 H4バルブ(High)   11.90V
 H4バルブ(Low)   12.20V

やはり2V以上の電圧降下が見られました。

DR-Z400はセルモータのボタンを押している間中、ヘッドライトは
全消灯するようになっています。エンジンがかかってボタンを離すと
ヘッドライトが点灯します。FETリレーは、ヘッドライトへの通電状態が
変化したことをソフトウェアが感知すると、ヘッドライトONするようにしました。
こうしておくと、キーONした時はヘッドライトが消灯したままで、セルモータ
ボタンを押して離すとヘッドライトが点灯します。→ここ

DR650SEにはそのような機能はありません。しかし、キーONしただけでは
ヘッドライトは消灯のままで、その後、エンジンがかかった後にヘッドライトを
点灯させたいのです。セルモータが回っている時はバッテリーのエネルギーを
セルモータのみに集中させたいからです。

そこで何とか 『エンジンがかかった』 ということを検知する方法はないかと
考えた末、エンジンがかかったら、バッテリーからの電源ラインに
オルタネータのノイズが乗ることを検知しようと思いました。

こんな回路でうまく検知できます。 

エンジンがかかると、パルスが観測できますのでこれを以て
エンジンがかかったことを検知できます。

DR-Z400用に作ったFETリレー基板を改造し、ソフトウェアも
入れ替えました。

機能として
 1.メインキーONではヘッドライトは消灯のまま。
 2.エンジンがかかったらヘッドライトが点灯する。
 3.Hi/Lo切り替えると(エンジンはかかっていなくても)ヘッドライトは点灯する。


 
うまくいけそうだったので早速DR650に実装します。
バッテリーから直接電源線を引っ張ります。


バッテリー端子の電圧。13.69Vです。


こちらはヘッドライトの端子のところの電圧です。13.34Vです。Highビーム時です。
0.35Vの電圧降下ですので、まあまあでしょう。改造前は2.3Vの電圧降下でした。


こんな感じです。ヘッドライトは真下を向いていますが、、、


拡大写真。


元の回路。
こう書くと単純そうですが、、、


実際はこんな感じ。 
ハンドル付近にスイッチが2ヶ所、
シートの下にバッテリとヒューズ3個があるので
配線が長く引き回されています。


これが改造後。

回路図とほぼ同じ最短の引き回しで
極めてシンプルです。

ランプのON/OFFはマイナス側で行っています。
N-ch Power MOS FETはこの方が都合が良いからです。


次にナックルガードを取り付けます。
ノーマルではオープンタイプが付いていますが、もっとしっかりしたものに
換えます。レバーの先端部がナックルガードに当たるのでレバーの先端を
切断します。


こうやって、、、

えい!っと切ってしまいました。

 
この後、グラインダで切った部分を滑らかに削っておきました。


完成。


アルミニウムの芯入りのナックルガードです。
うまく取り付けられました。


フロントブレーキキャリパです。だいぶ汚くなってますね〜


 
分割して綺麗にしました。


ブレーキ液。だいぶ濃い色になってます。
交換しました(写真を撮らずにフタを閉めてしまいました)。


夜になって光軸調整しました。
ずっと向こうの緑のフェンスまで照らしています。

電装関係(ウィンカー・ストップランプ・テールランプ・ナンバー灯・ホーン)も
チェックしたところ正常でした。

これで車検に挑みます。 →こちら