DR650SE フロントフォークのオーバーホール  (2016年7月22日)

去年の秋のツーリング後、洗車してましたらフロントフォークからの
オイル漏れを発見! (やはり洗車は大事です)

微量でしたのでそんなに急ぐ必要もなく、そのうち修理しようと、放置してました。
だんだんと漏れが多くなり(放っておいて直るということはなく)、
半年以上経ってやっと重い腰を上げました。


右のフロントフォークを抜いたところ。
オイル漏れしているのは左のフロントフォーク(オイルで少し黒くなっていますね)。
ブレーキキャリパは、ブレーキホースに無理な力がかからないようにヒモで吊っておきました。

DRを新車で買って丸10年になります。フォークは左右とも分解整備することにします。


スプリングを抜いて、フォークオイルを抜いたところ。
スプリングの自由長は551mmほどあり、使用限度の548mmより長く、
再使用できます。


フォークオイルは意外に赤みが残っていて綺麗でした(それでもずいぶん濁っていますが)。

ここまで作業していて、太陽が昇ってきて暑くなってきたので部屋の中で
作業することにしました。


ホームセンターでブルーシートを買って来て、リビングルームでやりました。
今日は家内も娘も仕事なので私だけしか家にいないのでした。
エアコンをガンガン稼働させました(暑いの、苦手)。

無事、インナーチューブとアウターチューブを分離できました。
アウターチューブの底には黒いスラッジが溜まっていました。
パーツクリーナを吹きまくって綺麗に掃除しました。


ほぼ組み上がって、黒ねこが検査しに来ました。 「うまくできたのかにゃ?」
トラねこは寒い(涼しい)のが苦手で、エアコンがかかっている部屋には入ってきません。


車体に戻して、早朝に試運転。宇治川の土手です。
快調、快調。
フォークブーツもこの機会に新品に交換しました。


赤丸の部品を新品にしました。
6=アウターチューブメタル  8=オイルシール  9=ダストシール  10=スナップリング
12=インナーチューブメタル
21=ボルト  22=銅ワッシャ


インナーチューブとアウターチューブを分離するためのスズキ特工。
約50cm長のハンドルとアタッチメント。


アタッチメントは3種類のサイズに対応できるようになっています。
DR650SEは、写真では見えていない底面側を使います。


この部分を使います。二面幅は28.7mmぐらいです。
もし特工を使わず、自作する場合、M18のナットが27mm、
M20のナットは30mmなので、使えません。
ちなみにこのアタッチメントの26.7mmの部分では空回りしてしまいました。

ユニファイネジの呼び径3/4インチのナットが28.575mm(9/8インチ)なので、
使えそうです。って言うか、そもそもこのサイズなのでしょう。
この特工(アタッチメント)は買うと2千円以上しますので、このサイズのナットが
手に入り溶接ができるなら、自作可能と思います。
また単なる回り止めですから、必ずしも六角形でなくともよくて、長方形
(28.7mm×16.6mmぐらい)の金属板でもいいと思います。
       こんな風に↓