DR650SEにタコメータを取り付ける  (2020年7月18日)

キャブレタのセッティングをするのに何かと便利なので
タコメータを自作して取り付けました。

とは言え、ずいぶん前から作っていて、やっと完成のメドがついたと
(飽き性で中途半端になっていました)。


キャラクタタイプのLCDを使った簡易版です。
LCD(緑色の基板)の幅と同じ幅の基板(青色)に載っています。
青色の基板の日付は2018の6月になっていますね。

LCDの下に、マイコン(ATMega48)が付いています。

黄土色のコネクタの右、Q3はフォトダオードです。周囲の明るさによって
LCDのバックライトをON/OFFします。


これは裏面。
アナログ部分が載っています。


これがタコメータのセンサ部。
イグニッションコイルの1次側に付けます。
なんと日付は2017年の7月。
基本的な回路は 【ここ】 と同じです。
まだ基板製作に馴れてなくてシルク印刷がスルーホールでぶった切られています
(現在、もう少し小型化した基板を発注しています)。

センサ部の裏面。
波形整形にワンショットマルチバイブレータ(74123タイプが1回路入った8pのIC)を入れて、
デジタルトランジスタを使ってオープンコレクタ出力にしました。


これはコネクタボード。
信号、電源を各ユニット振り分けるようになっています。
(回転数だけを表示するのではなく、ヘッドライトやストップランプの制御もします)。


センサ部の動作チェック。


うまくセンスできているようです。
22.841Hzなので、60倍して1370rpmです。
オープンコレクタ出力なので、とりあえずバイクのバッテリーに10kΩでプルアップして
測定しました。


やってるうちにアイドリングが下がってきて、現在、1345rpmと表示されています。
(まだLCDに保護用透明シートが張ってあって見にくいですが)

回転数の
  数値表示は回転に応じて2〜8回の移動平均値です。
  バーコード表示は過去0.5秒間のピーク値です。

表示の確からしさは、別途、マイコンを使ってセンサ部のシミュレータを
使ってチェックしてあります。例えば、2000rpmのパルスを10発出して
次の1発だけを12000rpmのパルスにして、ピークをちゃんと
検出しているか、などです。

LCD表示は0.25秒に1回更新します。
1回の表示の更新にかかる時間は1.8ms程度です。

パルス間の時間をハードウェアで測って、そのデータを128個、リングバッファに記憶しています。
1万2千rpmは1秒間に200パルスですので、この回転でも
0.6秒以上は記憶できていますのでピーク表示は正しいです。

タコメータ以外の機能としては、

【1】気温と電圧を表示します。

【2】ヘッドライトリレーに、ON/OFF指示を出します。
電源ON後、4回連続で1200rpm以上になった時、ヘッドライトをONします。
バイクはエンジンがかかっている時はヘッドライトをONしなければならないのですが
エンジンが停止している時はヘッドライトはOFFでもかまわないのです。
セルモータを回す時はヘッドライトがOFFの方がバッテリーに良いので、この機能を付けました。

ただ、いったんヘッドライトをONにした後にエンストなどした場合は
ヘッドライトをOFFしません。暗い林道で転倒してエンストした場合に
ヘッドライトが消灯してしまうと危険であろうと思いますので。


【3】ストップランプの点滅の許可/禁止指示を出します。
私のストップランプはONした直後0.3秒間ほど、高速で点滅するようになっています。
ただこれは車検時に問題になるのです。
とりあえず、2000rpm以下の時は点滅しないようにする予定です。


↓表示の例です。別のマイコンから擬似パルスを入れて撮影しました。
数値表示が1199←→1200rpmとチラついています。

バーコード用に外字登録しています。
1200rpmと1500rpmで区別が付きます。

あともう少しで5000rpmです。

最初はこう↑でしたが、
こっち↓の方がいいですね(2020年7月24日 Debug)。
5000rpm以上では、5000rpm以下の部分の表示は白抜きになります、。

これで7500rpmぐらいだと一目でわかります。

まだ表示部を車体に固定していません。明日以降にやります。

ここからは2020年7月23日からの4連休にやりました、
LCDモジュールを外したところ。
ATMega48を最高クロックの20MHzで動かしています。
タコメータ基板は閑散としています。
ほぼLCDモジュールの大きさで、下側がコネクタ類となっています。

バックライトLEDの電流制限抵抗は手持ちのチップ抵抗が無く、とりあえず
リード線タイプの抵抗を3本パラにして付けてあります。


タカチの防水樹脂ケースに、タコメータ基板を取り付けるサブシャーシ(アルミ板、
t=1.0mm)を取り付けます。


アルミ板にタコメータ基板を取り付けます。
LCDモジュールの下側にネジが2個あるので、LCDモジュールを
タコメータ基板から外した状態でないと、タコメータ基板はアルミ板に取り付けられません。


そしてタコメータ基板にLCDモジュールを載せて、コネクタに結線後、透明の
上蓋をかぶせ、防水樹脂ケース全体をステー板(t=2.0mm)に取り付けます。
基板に比べてずいぶんと樹脂ケースが大きいですね、、、


裏返したところ。
これをハンドルのブリッジに取り付けます。


ここから2020年8月1日
ハンドルブリッジに無事取り付けることができて、試運転。
よく動くな〜、と10分ぐらい走ったら、回転数が0に。
壊れました。

電圧と気温は正常表示していましたので、イグニッションコイルから回転パルスを
取り出すセンサー部の故障だろうと、センサー部をエミュレータに交換すると
回転数が正常に表示されました。
やっぱりセンサー部の故障です。

センサー部を外して見ると、、、付いているはずの部品(L1)がありません!
もげています。


L1はセンサー部の電源入力に入れてあるラインフィルタですので、これがもげると
センサー部の電源が切れてしまいます。
振動でもげたので、ハンダ付けだけに頼らず、接着剤で固定しました。
またこの上からシリコンシール剤を塗っておきました。


実は基板を作り直したのでした。
ちょっと小さくなりました。
回路は変わりません。