デジタルスピードメータのセンサ部の製作 (2009年5月)


スピードのセンシングにはホールセンサを使うことにしました。磁気を感じるセンサです。


秋月電子で2個\300で売っているものです。

普通は磁石を対象に取り付けて磁力を感じるようにするのですが、
このセンサはセンサの裏側に磁石がくっつけてあります。

センサの近くに磁性体(磁石にくっつくもの)があると、センサにくっついている磁石の磁束が
乱れることを利用して、磁性体の有無を検出するのです。

センサ出力は電流出力で、ちょっとめんどくさいです。
(センサからは2本の電極しか出ていません)。
どうせなら3本の電極にしてオープンコレクタとかにしてくれたらいいのに、と思うのですが、
しかたありません。

ということでセンサ出力をマイコンに繋ぐために付加回路が必要です。


リアスプロケットの歯の数を数えようというものです。
チェーンカバーを取ってそのステーにネジ止めしてみました。


バラックで作ったユニバーサル基板が大きくてスイングアームに当たってしまいましたが
実験なので気にしないことにします。


う〜ん、うまくセンスできません。

仕様上はセンサとの距離は2mmぐらいにしないとセンスしません。
確かにセンスはするものの、リアスプロケットは精密なものではなく、
回転させると、歯によってはセンサにぶつかってしまいます。
最も近くなる歯でもぶつからないようにすると、今度は少し離れた歯ではセンスしません。

すごいクリチカルで、どうもこの方法は失敗のようです。


そこで、今度はフロントのブレーキディスクの穴をセンスしてみようと考えました。

スプロケットの歯は先端が細く、うまくセンサの裏の磁石から出る磁束を乱してくれません。
ブレーキディスクなら面積が広く、穴も直径5mmぐらいあってセンスし易いのではないかと考えました。

手で持ってやってみると、センスしているようでしたがセンサとの距離がクリチカルであまりよくわかりません。


バラックではうまくないのでプリント基板化します。
いつものように、press-n-peelでパターンを銅箔に転写します。


エッチング完了。うまくできました。


部品を載せている途中。
中央のICはコンパレータです。


フォークブーツの下端を止めているクランプをもう1個買いました。\360也。


フォークブーツを止める部分は邪魔ですので切ってしまいました。


これがプリント基板にセンサを取り付けたところ。


エポキシ接着剤でフラフラ動かないように固定しました。


クランプを基板を固定するステーをアルミ板で作りました。


センサ全体をフロントフォークに取り付けたところ。


ディスク板との距離はやはり2mmぐらい。
穴から外れた位置ではLEDが消灯しています。


穴のところで、LED点灯。
うまくセンスするようです。