DR650SE キャブレターのセッティング (2023年4月1日〜)

2020年にいろいろイジったキャブレターですが、
2022年暮れから2023年にかけての冬の間中、アクセルをガバっと開けた時、
中速回転ぐらいまでは いいのですが、5,000rpmを超えたぐらいからゴボゴボと言って
吹け上がりが非常に悪い状態でした(高回転への伸びが悪い)。
冬は寒いので横着かまして我慢してました(寒いのであまり全開にしないから)。

少し暖かくなって、その症状は少しマシになりました。
でもイマイチです。

寒いと良くない?

冬の気温の低い方が空気(酸素)の密度が高いわけで薄い?
しかし感じ的には濃いようです。
吸気の負圧で動くスライドバルブのダイヤフラムが
寒さで固くなって動きが悪くなっているのではないか、
と思い、対策することにしました。


ガソリンタンクの下にキャブがあるので、ガソリンタンクが邪魔です。
ガソリンタンクを外すには、サイドカバーとシートを外す必要があります。


まずプラグをチェック。焼け具合は良い感じ。
去年の秋の車検時に交換したばかりなので、真鍮ブラシでこすって再利用します。


スライドバルブの下の穴を1個から2個に増設。
この穴から負圧が伝わってスライドバルブを動かします。

最初から1個の穴が開いています。
今回、矢印の所に同じぐらいの大きさの穴を開けました。
穴を開けた位置には印が付いています。仕様によって最初から2個の穴のキャブレタも
あるのでしょう。


そしてスライドバルブを閉じる方向に押すスプリングを
弱くなるように加工します。


改造前の全長は112mmぐらい。


切って短くします。
2ターン切って試乗するとかなりいい感じ。
さらに3ターン切って、全長を10mm短く102mmにしてみました。
やり過ぎると、アクセルを戻した時の回転の落ちが悪くなるはずです。

100kmほど走ってみました。

なかなかいい感じ。アクセルのレスポンスが良いです。
悪く言えば神経質、過敏。慎重にアクセル操作をしないとギクシャクします。
良く言えば「元気」。
高回転への伸びも良いです。
これから暑くなり、また冬が来ます。その場合どうなるか。 気長にチェックですね。