DR650SEに10年乗ってみての感想  (2016年9月15日)

DR650SEには丸10年乗っています。
ここでDR650SEのインプレッションを書いておきます。
前提として、現在、私が他に乗っているオフロードバイク
DR-Z400Sです。
過去に、セロー225KL250(2本サスの最終型)XL250R
XT250、ディグリー(HONDAの250cc)、KL600R
ドミネータ(NX650)、XR650Lを所有していました。

いわゆるビッグオフ車はKL600R、ドミネータ、XR650L、
DR650SEの4台です。排気量が600ccクラスですから
250ccクラスとは加速力・最高速に雲泥の差があります。
どの4台も軽々と150km/hは出ます。大きなトルクで
悠々と乗れます。一番スピードが出たのはDR650SEで
170km/hほどです。ただ160km/hから上はかなり無理
している感じです。140km/hまでの巡航が平和な範囲です。
某知恵袋に書いている人がいましたが、さすがに180km/hは
とてもじゃないですけど出ません。

重さは4台のうちで一番軽く、ガソリン満タン(13L)で
170kgを切ります。しかし250ccクラスですと120〜140kg
程度ですので、それに比べるとずいぶん重いです。
オフロードではこれがネックになります。

舗装路では、DR650SEで(というかビッグシングルなら
どのバイクでも)、普通に加速すると、おそらく250cc
クラスだとフル加速しないとついて来られないです。
まあ、当たり前の話です。

DR-Z400Sも、250ccクラスのトレールバイクよりも圧倒的に
速いバイクだと思いますが、DR650SEより最高速で20km/h
ダウンします。加速は同じぐらいだろうと思います。
違うのは、DR650SEは「飛ばそう」と思わなくても速い
ということです。

燃費は下道ですとオフロード主体でも舗装路の峠道を飛ばしても
そんなに変わらず、22〜23km/Lぐらいです。
高速道路で飛ばすと18〜20km/Lぐらいになってしまいます。
高速道路でも80〜100km/hの速度で走れば、燃費は
もっといいのではないかと思います。

10年間で3万2千kmほど走りましたが、大きな故障はない
です。買ってすぐにエンジンヘッドカバーからのオイル漏れ、
数年経って、カムチェーンのテンショナーからのオイル漏れ
つい最近、フロントフォークからのオイル漏れが発生した
程度です。即、走れなくなってしまうような故障はありません。

始動性は良く、1週間ぐらい乗らなくてもセル1発です。
真冬の寒い朝で、1ヶ月ぐらい乗ってなかった場合だと、
セル3発ぐらいにはなります。

バッテリーはこの10年間に1回交換しました(4年めぐらいに)。
これは、それまでに1度、バッテリー上がりをさせてしまい
(駐車灯を点けっぱなしで半日放置してしまった)、
充電して回復はしたものの、その後、セルの回り方が
弱くなったように感じたので予防的に交換したのです。
キックペダルは付いていないので、セルが回らないと、
押しがけになりますが、これはたいへん困難です。
舗装路でも1人では無理ではないかと思います(エンジンが
冷えている場合)。

純正のバッテリーはYTX9-BS(8Ah)なのですが、少し
容量の大きいFTZ12S(11Ah)に交換しました。
このバッテリーは外形が純正よりも僅かに大きいのですが
搭載可能です。

それから6年ほど経ちましたが、今のところセルはよく回って
います。1〜2週間乗らないぐらいなら問題ないですが
それ以上の期間乗らないなら、車体からバッテリーを
外して1週間に1度ぐらい補充電してやるのがいいです。

エンジンオイルは新車で買った時はかなりの頻度で交換
してました。今は1年に1回、3千kmほどで交換しています。
特に高級なオイルではなく、以前はウルトラS9(なぜか
ホンダのオイル)、エクスター(スズキの純正オイル)、今は
カストロール Power1 4T です。いずれもリッター千円
ぐらいのオイルです。オイルフィルタを交換しない場合で
2.3L入ります。

オイルフィルタは1万kmほどで交換しています。
オイルフィルタはあまり頻繁に交換するのは良くなくて、
適度に異物が詰まっている方が良いのです。
ただし新車の時は別で、切り子が出ますから2回ぐらいは
オイル交換と同時にやった方が良いでしょう。

点火プラグは車検毎ぐらい(2年毎)に交換しています。
交換後、特に調子が良くなったようには思いませんが
予防的な意味で交換しています。

純正の点火プラグははCR-10Eですが、2極プラグの
CR-10EKにしています。

球切れは、この前、初めてスピードメーターの照明用ランプが
切れました。それ以外はないです。
この照明用ランプ、とても小さいもので、あまり売っていません。
ウェッジ球のT6.5というものだったかな。LEDランプを自作しました。

よくやっているメインテナンスは、
 チェーンの清掃、
 タイヤの交換
です。
ブレーキパッドの減りはこまめにチェックしています。
ブレーキパッドは純正ではなくてベスラのシンタードメタルパッドに
しています。純正のパッドと効きは変わらずロングライフです。

消耗品以外に壊れることはなく信頼性が高く、頑丈な造りです。

シートがチャチでケツが痛くなる、などという話もネットで見かけ
ますが、、、 そんなことないけどな〜 ケツの肉の付き具合では
ないかと思います。オフロード車としては普通です。オンロード車
と比べるのは酷というものでしょう。
まあ、シートは2〜3万円で改造してくれるとこがありますから
大きな問題ではないでしょう。
足着き性は600ccクラスとしてはいいです。

【気に入っているところ】
・セル付きビッグオフとしては軽い。
 アフリカツインとかBMWとか200kgを越えるようなバイクで
 オフロードを走れる人は凄い、と思います。
・壊れない。
・海外では2019年現在、未だに現役モデルなので純正部品の入手に困らない。
・日本ではほとんど手に入らないが、アメリカなどには社外パーツが
 豊富にある。ネットで注文すれば10日ほどで届く。

【気に入らないところ】
・思いつかないけど、もう日本では新車で手に入らないこと、ぐらいか。